事務アウトソーシングとは?メリットや料金形態・選び方を解説
2026.08.03|BPO, バックオフィス
事務業務は企業運営を支える重要なバックオフィス業務のひとつですが、近年は人材不足や業務量の増加により、社内の事務担当者や営業担当者が電話対応や事務処理を兼務するケースも増えています。
その結果、コア業務に十分な時間を割けないという課題が生じる企業も少なくありません。
このような背景から、事務業務を外部へ委託する「事務アウトソーシング」が注目されています。
本記事では、企業の業務効率化に役立つ事務アウトソーシングの仕組みやメリット、料金形態、選び方について解説します。
事務アウトソーシングとは?
事務アウトソーシングとは、企業のバックオフィス業務を外部の専門企業へ委託する仕組みであり、事務処理や電話対応、データ入力などの業務を外部企業が代行します。
これにより社内の人材はコア業務へ集中しやすくなるほか、専門企業のノウハウを活用することで、業務の効率化や品質向上につながる場合があります。
業務委託による効率的な企業運営の手法として、多くの企業で導入が進んでいます。
事務アウトソーシングで依頼できる主な業務内容

一言で事務アウトソーシングといっても委託できる業務は幅広く、一部または全部を依頼できるため、まずは自社の業務および負担を洗い出す必要があります。
こちらでは、事務アウトソーシングで依頼できる主な業務内容について解説します。
経理・財務
経理・財務業務は、多くの企業でアウトソーシングが進む分野です。
たとえば、請求書発行や入金管理、経費精算などの業務があり、これは定型的な作業が多く、外部委託と相性が良いとされています。
専門企業へ委託することで処理の正確性が向上する可能性があるほか、社内の担当者の業務負担を軽減できる点も特徴です。
人事
人事業務もアウトソーシングの対象となるケースが多い分野です。
たとえば、専門知識や法制度への対応が必要となる給与計算や勤怠管理、採用事務などが挙げられます。
外部企業へ委託することで制度変更への対応が容易になる場合があり、結果として人事業務の効率化につながる可能性があります。
総務
総務業務は企業の運営を支えるバックオフィス業務であり、備品管理や契約書管理、社内手続きなどが含まれています。
これらの業務は日常的に発生するため、社内担当者の負担になりやすい特徴があります。
アウトソーシングを活用することで事務作業の効率化を図れるほか、業務の標準化にもつながる場合があります。
一般事務・営業事務
データ入力や資料作成、問い合わせ対応といった一般事務や営業事務は、多くの企業で発生する基本的な事務業務です。
営業担当者がこれらの業務を兼務している場合、営業活動に集中できない要因となる場合があります。
アウトソーシングを活用することで、営業活動の効率化が期待できます。
秘書
スケジュール管理やメール対応といった秘書業務も、アウトソーシングできる分野のひとつです。
これらの業務はオンライン環境で対応可能な場合が多くあるため、外部企業による遠隔支援が可能です。
経営者や管理職の業務効率向上につながる場合があります。
事務アウトソーシングのメリット
事務アウトソーシングは、企業のバックオフィス業務の効率化を目的として導入されるケースが多くあります。
以下にて、事務アウトソーシングの主なメリットについて解説します。
コア業務へ経営資源を集中できる
企業の成長には営業活動や商品開発などのコア業務への集中が重要ですが、日常的な事務作業に時間を取られる企業も多くあります。
アウトソーシングを活用することで事務業務を外部へ委託でき、結果として社内の人材はより重要な業務へ集中しやすくなります。
人件費・採用教育コストを削減できる
事務担当者の採用や教育にはコストが発生するほか、繁忙期と閑散期で業務量が変動する場合もあります。
アウトソーシングを活用すれば必要な業務のみ委託することが可能となるため、人件費の固定化を防ぐことにつながります。
業務品質の標準化とミス削減につながる
事務業務は正確性が求められる作業ですが、人手による作業ではミスが発生する可能性があります。
アウトソーシングの専門企業は業務フローや管理体制を整備している場合が多くあり、業務品質の安定化が期待できます。
事務アウトソーシングのデメリット

事務アウトソーシングは多くのメリットがありますが、導入前にはデメリットも理解する必要があります。
こちらでは、事務アウトソーシングの主なデメリットをご紹介します。
自社にノウハウが蓄積されにくい
業務を外部へ委託する場合、社内での経験が蓄積されにくくなる可能性があります。
そのため、業務内容を完全に外部任せにすることは適切とはいえず、重要な業務については社内で管理体制を整える必要があります。
コミュニケーションコストやタイムラグが発生する
外部企業へ業務を委託する場合、情報共有が重要になることから、業務指示や確認のためのコミュニケーションが必要です。
場合によっては対応に時間がかかることもあるため、事前に業務フローを整備することで課題を軽減できます。
事務アウトソーシングの料金形態

事務アウトソーシングの料金体系はサービス内容によって異なるほか、企業の業務量や委託範囲によって最適な契約形態が変わります。
以下にて、事務アウトソーシングの料金形態について解説します。
固定料金制
固定料金制は毎月一定の料金で業務を委託する契約形態であり、業務量が安定している企業に適した方式です。
費用が一定のため、予算管理がしやすい特徴があります。
従量課金制
従量課金制は電話対応件数や処理件数などに応じて費用が決まるように、業務量に応じて料金が変動する方式です。
業務量が変動する企業に適した契約形態といえます。
変動制
変動制は基本料金と従量料金を組み合わせた方式であり、業務量の変動に対応しながら、一定のサポートを受けられる特徴があります。
柔軟な契約形態として採用されるケースもあります。
事務のアウトソーシング先を選ぶポイント
事務アウトソーシングを成功させるためには、対応範囲やサポート体制を考慮した委託先の選定が重要です。
以下にて、アウトソーシング先を選ぶ際のポイントについて解説します。
自社業務との適合性・対応範囲を確認する
アウトソーシング企業によって対応可能な業務は異なるため、自社の業務内容と適合するか確認する必要があります。
電話対応やメール対応など、対応チャネルも確認しておきましょう。
セキュリティ体制・個人情報保護のレベルを確認する
バックオフィス業務では個人情報を扱うケースがあるため、情報セキュリティ体制の確認が重要です。
ISMSなどの認証取得状況を確認する方法もあります。
実績やサポート体制・柔軟性を確認する
導入後のサポートや業務改善提案がある企業は安心できるように、アウトソーシング企業の実績やサポート体制も重要です。
柔軟に業務設計できる企業を選ぶと良いでしょう。
事務アウトソーシングを導入する際の注意点

事務アウトソーシングを導入する際は、事前準備が重要です。
まず、委託する業務範囲を明確にすることで導入後のトラブルを防げるため、自社の業務内容を整理する必要があります。
また、適切な運用体制を構築することでアウトソーシングの効果を最大化できることから、業務フローや情報共有方法も整備しておく必要があります。
おわりに
本記事では、事務アウトソーシングの仕組みやメリット、料金形態、選び方について解説しました。
事務業務は企業運営に不可欠なバックオフィス業務です。
しかし、社内の人材だけで対応すると、業務負担が増加する場合があります。
アウトソーシングを活用することで、業務効率化やコスト最適化を図ることが可能です。
また、電話やメールなど多様なチャネルを活用した業務支援も実現できます。
企業の生産性向上を目指す際の有効な手段として、事務アウトソーシングの活用を検討してはいかがでしょうか。
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