バックオフィス業務を効率化する方法とは?メリットや方法まで解説
2024.04.02|⟳ 2025.08.08|バックオフィス
企業が収益を上げるためには、営業員が新規・既存顧客に対して商品やサービスを提案し、購入・導入をしてもらう必要があります。
営業員には営業活動に集中する環境が必要になりますが、社内ではさまざまな事務作業を行わなければなりません。
そのため、多くの企業では営業員のように直接収益を獲得しませんが、営業員のサポートを行う「バックオフィス」を設けています。
本記事では、バックオフィス業務を効率化する方法について、メリットや方法などとあわせて解説します。
バックオフィスとは
バックオフィスとは、お客様とはほとんど関わることがない部署や業務を指すものです。
反対に、営業やカスタマーサポートなど、お客様と直接やり取りを行う部署や業務はフロントオフィスと呼ばれます。
バックオフィスでは各社員の業務負担軽減や経営に関する業務など、企業活動を支えるための重要なポジションといえます。
バックオフィスが充実しているほどフロントオフィスは営業活動に専念できるため、企業全体の生産性が向上するのです。
下記、バックオフィスに該当する職種の一例です。
- 経理
- 人事
- 法務
- 総務
- 情報システム
- 広報
- 物流 など
バックオフィスの業務改善・効率化が必要とされる理由
バックオフィスでは経理や人事といった、企業活動に欠かせない重要な情報を取り扱う業務を行っています。
これらは業務量が多いにも関わらず、ミスが許されないものであることから、高い集中力が求められます。
しかし、バックオフィスでは業務が属人化しやすいほか、予算の割り当てが少ないことから人手不足に陥りやすいのです。
ミスなく脱属人化を図るために、近年ではツールやシステムのほか、外注などを行って業務効率の改善を図る企業が多くなりました。
バックオフィスを効率化するメリット
こちらでは、バックオフィスを効率化するメリットをご紹介します。
生産性の向上
これまで手作業で行っていた業務を自動化や外注することで、生産性を向上させることができます。
手が空いた社員にほかの業務を実施してもらうことにより、収益の増加も期待できるでしょう。
コスト削減
バックオフィスにおけるコストには、人件費や印刷代、保管費用などが含まれます。
バックオフィスを効率化することでこれらのコストを削減できるようになるため、企業の収益体制が改善されるのです。
業務の属人化防止
属人的な作業には、ヌケモレなどのヒューマンエラーや人件費が発生するため、費用対効果に課題があるといえます。
ミスが許されないバックオフィスの属人化を解消することで、業務効率の改善を実現することができます。
業務ごとの効率化の具体例と手法
バックオフィス業務の効率化は、部門や業務内容によって適切な手法が異なります。
以下にて、当社が支援した事例をもとに、実際の効率化手法とその成果をご紹介します。
煩雑な業務の多い事務局運営をアウトソーシングで効率的に
経理部門における定型業務も、業務量の波がある上に、締日が近づくと処理が逼迫しやすくなります。
ある食品メーカーでは、伝票入力・請求書発行などを社内に常駐するインハウス体制で委託することで、業務の安定運用を実現しました。
当社スタッフが経理部門の一員として業務を担うことで、業務指示の手間を軽減し、部署間の連携も円滑に進むようになりました。
インハウスBPOは、社内リソースの一部として柔軟に活用できる点が大きな強みです。
当社事例ページ:煩雑な業務の多い事務局運営をアウトソーシングで効率的に
インハウス受託のメリットを活かして経理業務の効率化に貢献
経理部門における定型業務も、業務量の波がある上に、締日が近づくと処理が逼迫しやすくなります。
ある食品メーカーでは、伝票入力・請求書発行などを社内に常駐するインハウス体制で委託することで、業務の安定運用を実現しました。
当社のスタッフが経理部門の一員として業務を担うことで、業務指示の手間を軽減し、部署間の連携も円滑に進むようになりました。
インハウスBPOは、社内リソースの一部として柔軟に活用できる点が大きな強みです。
当社事例ページ:インハウス受託のメリットを活かして経理業務の効率化に貢献
業務プロセスを再構築。専門チームの処理で経理業務を一元化&効率化
アウトソーシングによる効率化のカギは、単なる業務移管ではなく「業務プロセスの見直し」にあります。
ある設備機器メーカーでは、請求書発行・発送から未収金管理に至る一連の経理業務を再設計し、当社の専門チームに一括委託。
業務マニュアルやルールを整備し、クラウドツールを活用した進捗管理を実装したことで、業務の正確性とスピードが大幅に向上しました。
このように業務を「仕組み化」することで、継続的な効率改善が可能になります。
当社事例ページ:業務プロセスを再構築。専門チームの処理で経理業務を一元化&効率化
煩雑な経理業務を仕組みから見直すことで効率化
経理業務におけるボトルネックは、属人化や重複作業にあることが少なくありません。
特に各部門からの依頼・申請のとりまとめが煩雑になっている場合は、入力フローの整理が重要です。
当社では、各拠点の業務フローを可視化し、受付チャネルを統一することで、処理ミスの低減と作業時間の短縮を実現しました。
業務設計の段階から委託パートナーと連携することで、根本的な効率化につなげることができます。
当社事例ページ:煩雑な経理業務を仕組みから見直すことで効率化
バックオフィスを効率化するための方法
バックオフィスの効率化には、課題に応じた具体的な手段の選定が不可欠です。
こちらでは、バックオフィスを効率化するための方法をご紹介します。
業務委託・アウトソーシングの活用
人手や専門知識が不足する場合は、外部委託が有効です。
事務局運営や経理処理などの定型業務を外注することで、社内リソースをコア業務に集中させられます。
費用対効果を意識し、目的に合致した範囲で委託しましょう。
RPAやITツールの導入
定型作業の自動化には、RPAや専用ITツールの活用が有効です。
請求書処理や勤怠集計など、人の手を介さずとも正確に処理できるようになります。
導入前には現行業務を分析し、自動化に適したプロセスを特定することが大切です。
クラウドサービスの活用
勤怠管理や給与計算といったバックオフィスの主要業務は、クラウド化によって効率的に運用できます。
インターネット環境があればどこからでもアクセスでき、業務の属人化防止にもつながります。
セキュリティや操作性も評価しながら、最適なサービスを選定しましょう。
おわりに
本記事では、バックオフィスの効率化についてご説明しました。
バックオフィスはお客様とはほとんど関わることがない部署や業務であり、経理や人事、法務などが該当します。
効率化することで生産性の向上だけではなく、コスト削減や業務の属人化防止といったメリットを得ることができます。
そのためにはアウトソーシングやシステムの導入、クラウドサービスの利用が有効です。
バックオフィスの業務が滞っていると感じたときは、現状の業務を見直してみましょう。
「コールセンター委託ポイント」についてはコールセンター委託ポイントを徹底解説!の記事もぜひご参照ください。
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