経理の人手不足はなぜ起きる?解消方法・アウトソーシングのメリットを解説
2024.11.29|⟳ 2026.02.10|バックオフィス
経理業務を社内で担う企業では、人手不足が慢性的な課題となっています。
事務担当者が経理と電話応対を兼任していたり、営業担当が請求処理まで行っていたりするケースも少なくありません。
こうした体制では業務負荷が特定の担当者に集中しやすくなり、結果として処理遅延やミスが発生し、経営判断にも影響を及ぼす可能性があります。
本記事では、経理の人手不足が起きる背景や影響、解消方法としてのアウトソーシングの活用について解説します。
経理アウトソーシングとは?
経理アウトソーシングとは、自社で実施している経理業務を外部に委託(アウトソーシング)することを指します。
冒頭でご説明した通り、経理業務は企業活動では不可欠ながら、直接的な収益を生まない業務になります。
システムやツールの導入も有効な手段ではありますが、一部または全部の経理業務をアウトソーシングすることで改善が図れます。
また、年中を通してアウトソーシングすることもあれば、繁忙期だけ任せるなど選択肢がある点も魅力です。
経理が人材不足になっている理由
経理が人材不足になっている理由には、いくつかの構造的な背景があります。
まず、経理は専門知識や実務経験が求められる職種であり、即戦力となる人材の採用が難しい点が挙げられます。
加えて、法改正や制度変更への対応が継続的に発生し、業務内容が年々複雑化しています。
その結果、担当者の負担が増え、属人化が進みやすくなります。
業務が特定の担当者に集中すると、休職や退職が発生した際に業務が滞るリスクが高まります。
こうした背景から、経理部門では慢性的な人材不足が発生しやすい状況となっています。
経理が人材不足によって起こる影響

経理業務の負荷が増加すると、業務遅延やミスの発生、経営判断の遅れなど、さまざまな影響が生じます。
入金・支払処理の遅延やミスが増える
経理の人材不足が進行すると、日常的な入金や支払処理に遅延が生じやすくなります。
業務負担が増えることでチェック体制が弱まりミスが発生するリスクも高まり、結果として取引先との信頼関係に影響を及ぼす可能性があります。
決算・申告業務の逼迫で経営判断が遅れる
決算や申告業務は期限と正確性が求められる重要な業務ですが、人手不足により一部の担当者に負荷が集中すると、処理が遅れる可能性があります。
適時の財務情報が得られないと、経営判断に必要なデータが遅延し、経営判断のタイミングが後ろ倒しになるリスクがあります。
担当者の離職・メンタル負荷が加速する
経理業務の負荷が高くなると、担当者の精神的なストレス負担が増加します。
長時間労働やプレッシャーは離職意向を高める要因となるため、採用コスト・教育コストがかさんでしまいます。
経理の人材不足を解消する方法

経理の人材不足を解消するには、下記のように採用見直しや業務のデジタル化など複数のアプローチが有効です。
- 採用方法や勤務形態の柔軟化で人材候補の拡大
- 会計システムやITツールの導入
- アウトソーシング
上記のうち、アウトソーシングは人員を確保するだけでなく、業務改善や複雑な制度対応にも寄与するため、近年導入する企業が増加傾向です。
経理アウトソーシングで依頼できる範囲

こちらでは、経理アウトソーシングで依頼できる範囲をご紹介します。
会計帳簿への記帳
売り上げや仕入れ、原価や預貯金といった動きを会計帳簿への記帳は経理における主な業務になります。
経理の社員には簿記の知識が求められるため、取得してもらうか新規で雇用しなければなりません。
年末調整
年末調整とは、従業員の給料から徴収した源泉の精算業務であり、従業員一人ひとりの正確な所得税の計算などが必要です。
そのため、年末調整には多くの時間を要することから、アウトソーシングを依頼する企業は多くなってきました。
決算書の作成
本来決算書を作成する際には、簿記の知識だけではなく税法に関する専門的な知識が求められます。
従業員が実施するには多くの知識と時間が必要になることから、アウトソーシングサービスを利用する企業が増加傾向です。
経理アウトソーシングを依頼するメリット・デメリット
経理アウトソーシングを依頼することによって、下記のようなメリット・デメリットが発生します。
メリット
- 人手不足を解消できる
- コア業務に集中できる
- 人的ミスを解消できる
- 法改正のルール変更に対応しやすくなる
- 専門知識を有する従業員を雇用しなくても済む など
経理アウトソーシングを活用することで、採用や教育にかかる負担を抑えられます。
専門知識を持つ体制を活用できるため、業務品質の安定や属人化の解消が期待できます。
また、業務量に応じた柔軟な運用が可能となり、繁忙期の対応力向上にもつなげられるでしょう。
デメリット
- アウトソーシングサービスを利用する際のコストが発生する
- 社内にノウハウが蓄積されない可能性がある
- 情報漏洩のリスクが発生する など
委託範囲や業務内容を事前に明確にしない場合、委託先との認識のずれが生じる可能性があります。
情報共有やセキュリティ管理の体制を整えなければ、運用面で課題が残る場合があります。
このように、アウトソーシングにはメリットとデメリットがあるため、費用対効果やリスクを考慮して導入する必要があります。
また、委託先によっては実施していないサービスや責任の範囲などが異なるため、自社に合った委託先を探しましょう。
経理アウトソーシングの選び方

経理アウトソーシングを選ぶ際は、対応可能な業務範囲と実績を確認することが重要です。
長期的に連携できるパートナーかどうかを判断する視点が求められます。
- 依頼したい業務がサービス内容に含まれているか
- 依頼先には豊富な実績があるか
- スムーズなコミュニケーションを図れるか
- 費用
- きめ細やかなサービスや指導を受けられるのか
- 自社に知識やノウハウがインプットできるのか
当社日本テレネットでも経理アウトソーシングを承っており、下記のようなサービスを提供しています。
- 業務改善提案
- 受注・受付・登録代行
- 経理業務の受託
- 電子帳簿保存法の運用サポート
- インハウスでの受託
- 事務局の運用
自社内で経理業務を実施すると多くの時間や知識が必要であり、数字を多く取り扱うことから人的ミスが懸念されます。
当社のサービスをご利用いただくことで、ナレッジやノウハウを明確にしたうえで、コスト削減や業務改善のプランをご提案します。
当社サービスページ:バックオフィス
おわりに
本記事では、経理の人手不足が起きる背景と、その解消方法としてのアウトソーシング活用について解説しました。
経理業務は専門性が高く、法改正対応や業務量の増加により人手不足が慢性化しやすい領域です。
人材不足が進むと、入金・支払処理の遅延やミス、決算業務の逼迫による経営判断の遅れ、担当者の負担増による離職リスクなどが生じます。
対策としては、採用の見直しやITツール導入に加え、経理アウトソーシングの活用が有効です。
業務の一部または全部を外部に委託することで、業務品質の安定や属人化の解消、コア業務への集中が期待できるでしょう。
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