コールセンターにおけるOJTとは?研修の目的とポイントを解説
コールセンターにおける業務はマンパワーへの依存が大きく、個人差が表れやすい傾向にあります。
応対品質の向上を図るため、コールセンターではOJTを含めたさまざまな指導を行わなければなりません。
本記事では、コールセンターにおけるOJTについて、研修の目的とポイントとあわせて解説します。
コールセンター研修のOJTとは
OJT(On The Job Training)とは、新人に対して実施される実践型の研修を指します。
どの業界でも、右も左もわからない新人に対して、先輩が管理者・指導役として付いて業務のやり方などを教えます。
コールセンターにおいては、電話の取り方や話し方、話すスピードなどさまざまな指導が含まれます。
先輩社員は、新人に対してお客様対応など、一人前のオペレーターになるために指導します。
コールセンターのオペレーター教育の目的
こちらでは、コールセンターのオペレーター教育の目的をご紹介します。
顧客満足度の向上
コールセンターはお客様と直接やり取りを行うポジションであることから、企業の顔ともいうことができます。
応対の際に不適切な発言をしたり、問題が解決しなかったりすると顧客満足度が下がってしまい、顧客離れが進行してしまいます。
そのため、OJTを通して最適なコミュニケーション方法などの取得を行い、顧客満足度の向上を図ります。
応対品質の向上
企業は商品やサービスを提供して収益を得ますが、応対品質はそれらのイメージを大きく左右する可能性がある要素です。
たとえば、怠惰を感じる応対だったり、待ち時間が長かったりするような応対は、品質が低いといえます。
そのため、コールセンターにおいてはお客様のニーズをくみ取るなどによって、応対品質の向上が求められます。
オペレーターの負担・離職率の軽減
OJTは、新人に業務の流れやノウハウを指導するだけではなく、新人のメンタルケアなど課題の解決も行わなければなりません。
クレームなどにより心理的負担が大きいコールセンターでは、問題を放置しておくと離職につながる可能性が高いのです。
そのため、先輩社員は新人に対して適切なオペレーター育成を行い、仕事が嫌いにならないように注意しなければなりません。
コールセンターのオペレーターを育成するポイント
コールセンターのオペレーターを育成する際には、下記のポイントを押さえておく必要があります。
- 新人オペレーターのモチベーション維持
- オペレーター間の実力差、品質差をなくす
- オペレーターの役割を理解する
新人オペレーターは先輩よりもノウハウが蓄積されていないため、不安が大きいものです。
そのため、先輩社員は新人に対して業務だけではなく、モチベーションを維持するためのメンタルケアが必要です。
また、新人オペレーターのなかには「ほかの人よりも実力がないかも…」と思ってしまう方がいらっしゃいます。
適切な指導を行い、オペレーター間の実力差や応対品質の差をなくすことで、自信とモチベーション向上につながります。
その際、なぜオペレーション業務が必要なのか、自分の役割は何なのかも伝えておきましょう。
コールセンターのオペレーター教育の注意点
下記は、コールセンターのオペレーター教育の注意点です。
- マニュアルの用意
- 適切なフィードバック
トークスクリプトや業務の流れなどのマニュアルを用意することで、先輩に聞かなくても業務を理解・把握することができます。
また、業務内容に対するフィードバックを行うことで、新人オペレーターへの正しい指導・教育を行う必要があります。
おわりに
本記事では、コールセンターにおけるOJTについてご説明しました。
コールセンターにおけるOJTとは、電話の取り方や話し方、話すスピードなどを指導する実践型の研修を指します。
OJT指導は、顧客満足度や応対品質の向上、オペレーターの負担・離職率の軽減が目的の指導です。
新人が入ってきたときは、適切なOJTを行って、強力な戦力に育成しましょう。