経理業務を今こそ見直す!効率化のメリット
経理業務はビジネスに不可欠な業務である一方、営業のように直接収益を生み出すものではありません。
そのため、経理担当者には常に業務効率や費用対効果の改善が求められるものです。
具体的には、経理業務はどのようにして改善を行えば良いのでしょうか。
本記事では、経理業務を見直すメリットや方法、手順をご紹介します。
経理業務の効率化が必要な理由
近年、「業務効率化」や「費用対効果の改善」といった言葉をよく耳にするようになりました。
これらを実現することで、限られた人員などのリソースで、これまで以上に生産性を高められ、ほかの業務もできるようになります。
また、新たな経理業務として、2023年10月にインボイス制度が始まりました。
インボイスは税率や分類が細かく分かれており、対策をしなければ経理業務に大きな混乱を招くことになります。
業務量が増えたにも関わらず、経理業務は直接収益を生み出さないことから、人員を増やすことを考えていない経営者もいます。
このことから、経理業務については業務の効率化や費用対効果の改善が取り沙汰されるようになりました。
参考ページ:当社コラムページ「2024年から義務化!電子帳簿保存法の対象書類や対応方法を解説」
(https://ntn-bpo.jp/electronicbooksmaintenanceact-becamemandatory)
経理業務の効率化のメリット
経理業務を効率化することによって、企業や従業員は下記のようなメリットを得られます。
- ひとりあたりの業務負担が軽減するため、従業員の満足度が向上する
- システムの導入やマニュアル化を実施することにより、ヒューマンエラーの減少が期待できる
- 本来実施する必要がない業務を減らせるため、コア業務に集中できる
総じて、経理業務を効率化することによって時間と費用を削減できることから、企業と従業員は大きなメリットを得られるのです。
経理業務を効率化する方法
こちらでは、経理業務を効率化する方法をご紹介します。
現在の業務内容を確認する
「業務効率を改善しよう」と考えていても、やみくもに的外れの施策を実施すると、成果が現れないことがあります。
そのため、業務効率を実行するときは、まずは現状の業務を洗い出しましょう。
現状の業務とかかっている時間が分かれば、何から優先的に改善するべきなのかが見えてきます。
自動化できるところを探す
経理業務のなかには、人の手から一部、または全部を代行してくれる自動化ツールを導入できるものがあります。
自動化を行うことによって人の手から離れ、高精度かつ高速で業務を実施してくれます。
一方、システムを導入する際は費用が発生するため、さまざまなシステムの費用と費用対効果を比較・確認してから導入しましょう。
アウトソーシングを活用する
アウトソーシングは現在の業務を一部、または全部外注業者に依頼することを指します。
システムの導入と同様に業務を手放せるほか、人ならではの柔軟な対応も可能となります。
いわゆるバックオフィスの代行といえるものであり、現代では多くの企業が導入・採用しているサービスです。
参考ページ:当社コラムページ「バックオフィス代行とは?依頼できる業務内容やメリットを解説」
(https://ntn-bpo.jp/backoffice-agency)
経理業務効率化の手順
経理業務効率化を実現するためには、下記の手順で進行します。
- 現状の業務と、業務にかかっている時間を洗い出して可視化する
- 自動化やアウトソーシングができないかを検討する
- できる場合、導入費用やランニングコストなどを考慮して、費用対効果を算出する
- できない場合、できない原因と対策、代案を検討する
- 各施策を実践後、効果を検証して課題の抽出とさらなる改善を繰り返す
改善施策については、しばしばやりっぱなしで効果を検証しない企業がありますが、改善の余地があることが多いものです。
そのため、施策はやりっぱなしではなく、実際にどうだったかを確認しましょう。
おわりに
本記事では、経理業務を見直すメリットや方法、手順をご紹介しました。
経理業務は直接収益を生み出しませんが、インボイス制度の導入など業務負担が大きくなりがちです。
業務効率については現在の業務内容を確認する、自動化できるところを探す、アウトソーシングを活用することで改善できます。
業務負担が大きかったり、従業員の心理的ストレスが溜まっていたりする場合は、業務の見直しから始めましょう。